その他の未来像

学生ローンは1970年代初頭、高田馬場で第一号店が誕生してから様々な進化を遂げてきました。
例えば、誕生から15年あまり、帳簿などは全て手書きで、銀行振り込みによる返済分の入金処理も全て手作業で行っていました。
驚く事に、利息の計算などは電卓で処理していたのです。
当然、計算間違いなどもあったと思いますが、なにしろ手作業なので、お客自ら「おかしい」気付かなければ、そのままスルーされてしまうケースもあったのです。
もちろん、そういったケースはマレですが。
いくら手作業とはいえ、チェック機能は当然ありました。
「締め処理」というお金の出し入れをチエックする作業がそれにあたるわけですが、通常は誤った入金伝票などがあれば、締め処理の際に判明します。
しかし、いくら伝票などをチェックしても、見つからない時も結構あるものです。
銀行などでは、例え1円でも見つかるまで伝票、帳簿等をチェックするそうですが、学生ローンではそこまで徹底はしません。
概ねプラスマイマス500円位までは、簡単なおさらいをして終了というのが一般的でした。

※注)近年では、入出金があわないと利用者に与える影響や、社内不正等防止の観点から、締め処理があわなかった場合の伝票チェックはかなり厳しいものとなっています。

●現在の電算化システム
現在の学生ローンでは金融システムの電算化が一般化し、入金処理を電卓はじいてなんて事はしていません。
全て自動入金処理がなされ、計算ミスもする事なく適切に処理されています。
顧客管理も全てコンピューター管理となっており、残高の問い合わせなどは待たせる事なくスムーズな処理が実現されています。

●今後の見通し
今後の学生ローンの進歩を予想すると、全社ATMを設置するだけでなく、大手との提携も考えられます。
例えば、コンビニのATM利用が可能になるかもしれません。
また、Webサイトでの残高確認や次回利息の確認はもちろんのこと、ネットで追加融資の完結版なども登場するかもしれません。
現在でもネットでの追加申し込みはどの会社も受け付けていますが、最終的には電話連絡が必須となる為、単なる予約程度の意味しか持ちません。
申し込みをして、自動で振り込まれなければ意味がないのです。
なぜ、現在ではそれができないかというと、申し込みを受けた時点で融資が可能かどうかを判断する必要があるからです。
これはさすがに人間が他社の借入状況等を見て、リアルタイムな情報で判断する他ありません。
しかし、もしかしたら近い将来、自動で他社の借入状況等を精査し、コンピューターが自動で判断できるようになるかもしれません。
そうなれば、夜中にネットで申し込みをしておいて、翌朝、自分の銀行口座にお金が振り込まれているという便利なものとなるでしょう。

●学生ローンの地方進出の可能性
現在、学生ローンは高田馬場を中心に、全国で10社14店舗しかありません。
ですが、学生ローンは確実に力をつけていますので、各社の地方進出は十分予想されます。
まずは関西圏をかわきりに東北、九州と勢力を拡大するかもしれません。
これは夢物語ではなく、現実的にありうる話です。
近い将来、貴方の住む街に学生ローンの店舗ができるかもしれないのです。
そうなれば、地方の学生さんの経済活動の手助けとして、大いに活躍することでしょう。